長野の古民家 ー塩尻
本棟造りの木造建築
日本各地に、伝統的な木造建築があります。
ここに紹介したものは、長野県塩尻市にあるちく150年ほどの古民家です。
信州は、松本市周辺にある切り妻妻入りの古民家を
「本棟造り」というそうです。
古民家は、同じ木造建築であっても、その地域の気候や風土に合わせて長い歴史の中で築き上げられたものです。そのため、地域ごとに大きく相違を見せ、気候などでも大きく左右されます。
この古民家は、150年ほど前に建てられたもので、この地域の庄屋をしていた家だそうです。外観は、写真以上に迫力があり、中を見ると非常に大切に使われてきた家だということがわかります。しっかりとした構造材により構成され、その空間は、外見上は、平屋ですが、天井組までみえる吹き抜けで、とても広々としていました。広い土間と、格式ある客間。圧巻は、そこからつながる歴史を刻んだ庭でした。
いい家には、いい庭があります。そのバランスが大切なのだと思います。