福地温泉聞いたことありません。どんな温泉地ですか?
奥飛騨温泉郷に5つある温泉地の中で一番小さな温泉地です。
ここ福地温泉には、平安時代に村上天皇が療養されたと云われる温泉がありました。しかし、40年ほど前は、湯治場ではなく、山間の林業を中心とした小さな集落でした。
場所は、国道471号線から回り道するように平湯川を渡ったところにあり国道からは見えません。
それゆえ、奥飛騨のどの温泉地よりも車通りが少なく、奥飛騨へ来たことがある方でもほとんどの方が素通りしてしまうようなところで、その地形ゆえに時代に取り残されたような温泉地で、明治時代に建った古い民家が沢山残っています。
奥飛騨温泉郷の中でも、他の4つの温泉地に比べ、温泉街からは余分な建物が見えません。宿の数は僅か13軒。静かでのんびりできるところです。
今では、歴史を刻み厳しい風雪に耐えてきた古民家やその囲炉裏を温泉地全体で大切にし、便利な生活と引き換えに置き去りにしてきた豊かな自然と昔流れていたであろう本来の時間を取り戻していただける温泉地となっています。
とりわけ、奥飛騨温泉郷の中でも、古民家と囲炉裏の里として知られ、昔の奥飛騨の面影を残す唯一の温泉地となっています。